JY-STORAGE

過ぎ去る

埃まみれの分厚い

とことんなまでにヤケた本

そこにはひっそりと

佇んでいる知恵が

ページの間

拙い黙読による

受肉の先で

目をこする

くしゃみが出る

僕は思わず泣く

埃と静寂ばかりの

結晶が如き言葉の鉱山で

大昔の時はさながら太陽のように輝く

それは白く、眩い光だ

僕はもう目をあけてられない

瞼で己を守る

必死に堪える

噛みしめる

深呼吸の先

真っ暗な時の深海で

僕はあなたの炎を見つける

そして徐々に、燃え立ちひしめく

意志が僕の心に充填されゆく

生命の泉が湧く

透明な容れもの

それは何色に輝くのだろうか

だがそもそも輝くのだろうか

僕の心は

夕闇が迫る中

僕は五本の指先で現在の表紙をなでる

時は過ぎ去る

僕は倉庫をあとにする

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