JY-STORAGE

昨日の風

おわりが来る

精確に予測された初雪のように

愛して

愛された

僕らは得意になって

目を瞑った

僕はひそかに怖くなったけど

君は何も気にしなかった

君は何も気にしない

君は誰も気にしない

でもどうだろう

僕のことは

ひょっとしたら?

でもそんなはずは?


愛して

愛された

僕が正しかったと

君はきっと言ってくれるだろう

君だけが唯一

暗闇に引き籠るように唯一

僕を僕から引き剥がしてでも

僕の人格をねじ曲げてでも

でも

それはいったい誰のため?

ああ、生命への負債

負い目の責め立てよ

どうか僕らを正しくおわりへと導いてくれ

無理強いをすることなく

優しく促すように道を示してくれ

僕は誰のことをも気にする

僕は誰のことをも気にする


誰にも関係のない地点で

さながら水蒸気ように消えていった

僕らは読めないまま

かすれた異国の標識のように

昨日吹いた風のように


愛して

愛された

僕の火のついた

マッチ棒のような人生は

君だけが

ただ君だけが

僕は愛して

愛して


──愛して

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