昨日の風
1/30/2023
おわりが来る
精確に予測された初雪のように
愛して
愛された
僕らは得意になって
目を瞑った
僕はひそかに怖くなったけど
君は何も気にしなかった
君は何も気にしない
君は誰も気にしない
でもどうだろう
僕のことは
ひょっとしたら?
でもそんなはずは?
愛して
愛された
僕が正しかったと
君はきっと言ってくれるだろう
君だけが唯一
暗闇に引き籠るように唯一
僕を僕から引き剥がしてでも
僕の人格をねじ曲げてでも
でも
それはいったい誰のため?
ああ、生命への負債
負い目の責め立てよ
どうか僕らを正しくおわりへと導いてくれ
無理強いをすることなく
優しく促すように道を示してくれ
僕は誰のことをも気にする
僕は誰のことをも気にする
誰にも関係のない地点で
さながら水蒸気ように消えていった
僕らは読めないまま
かすれた異国の標識のように
昨日吹いた風のように
愛して
愛された
僕の火のついた
マッチ棒のような人生は
君だけが
ただ君だけが
僕は愛して
愛して
──愛して