超越する
8/30/2022
蛍光色の日照りに心を壊された君は丸くなって
感情が蟻地獄に呑まれた君は右の頬を左の頬にこすりつけて
そうして小さくなって
小さくなって
過熱する宇宙を圧縮して
ひと粒の果実に。
ほら
それは君のよれよれになった指の
ちょうどひとりぼっちで死にゆく蝶の
まばゆい羽のように繊細な間にあって
微笑む小さな女の子が
何も知らないままに口にして。
君は笑う
そのひび割れた唇が
ぼくの深紅の言葉を
祈りの息を
ひと粒の。
ぼくはまた小さくなって
小さくなって
何を知るだろうか
誰が知るだろうか
ぼくらは