JY-STORAGE

死のそばで

あなたの母親と

あなたの父親が亡くなった


あなたは


心を抉られている

ひとりで座っている


街の喧騒が辛うじて届くほどの

やけにさっぱりとした一室で

今まで耐えたことのないような悲しみに

何十年も前の指の感触を思い出す


あなたは


知っている

あなたは


愛している

その沈黙の抱擁の先で

ささやかに朗らかな終幕の夢が

次なる永逝の付与を準備する


あなたは


はなさない

あなたは


老いてゆく

でもまだそのあたたかな手で

さながら何十年も前のように

僕の手を


なぜ


なぜ

僕らは生きていられる?

なぜ僕らは産まれた?

なぜ太陽の透明な優しさが

僕らの波打つ胸を包むのか?


母よ

なぜ愛するのですか?

なぜ愛がまだここに?


あなたは

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